日本からの参加も増加――オリジナルキャラクターを、創作から世界へ
第4回アジアIPデザインコンテスト「ASIA IP CONTEST in TOKYO 2026」が、10月20日(火)の応募締切まであと8日となり、作品募集の最終段階を迎えている。8月1日の募集開始以来、アジア各国・地域のクリエイターから応募や問い合わせが相次いでいる。主催者によると、今回は日本国内からの参加者が過去大会に比べて明らかに増加。中国、韓国、東南アジアなどのクリエイターも参加し、国際性と作品の多様性が一層広がっている。

一つのキャラクターや一枚の設定画から、人々の記憶に残り、市場へと展開するオリジナルIPへ。本大会は、作品の評価にとどまらず、キャラクター産業との接点や商品化、国際発信、その後の開発可能性にも目を向けている。作品を制作中のクリエイターにとっても、応募を検討している若手デザイナーにとっても、自らのキャラクターの可能性を広げる機会となる。
東京で公式説明会を開催、創作の「その先」を共有
8月28日(金)、東京多元文化会館で公式説明会が開催された。東京会場とZoomをつなぐハイブリッド形式で、日本、中国をはじめとする各国・地域のクリエイター、デザイナー、業界関係者が参加した。

当日は、キャラクターを印象づける方法やIPの市場展開、審査員の評価視点、商品開発側が重視する要素など、作品完成後の活動に関わるテーマが幅広く取り上げられた。
株式会社アジア太平洋観光社社長で、大会実行委員会副委員長の劉莉生氏は、開会の挨拶で過去3回の大会の歩みを振り返った。大会の継続とともに、若いクリエイターが自らのキャラクターや世界観を国際舞台へ届ける動きが広がっており、今年もその流れが続いている。

独創性に加え、IPとしての発展可能性を重視
大会実行委員会責任者の孟子米氏と大会ディレクターの浜田惠理子氏は、今年の大会の方向性を紹介した。独創性、キャラクター設定、物語、世界観といった基本的な創作要素に加え、将来の展開可能性をより重視する姿勢が示された。

人々の記憶に残るキャラクターか。シリーズとして継続的に展開できるか。異なるメディアへ広げる可能性があるか。こうした視点も、作品を見る上で重要になっている。
審査員で、一般社団法人日中動漫遊戯産業連合会理事長の関口貢氏は、長く発展するIPには、視覚的な識別性だけでなく、物語や世界観、受け手との感情的なつながりが必要だと説明した。覚えてもらい、好きになってもらい、さらに知りたいと思ってもらえることが、キャラクターの持続的な成長につながるとした。

「KAWAII」の市場価値と、多様な審査の視点
株式会社キャラクター・データバンク代表取締役社長の陸川和男氏は、「キャラクタービジネスの視点から“KAWAII”を考察する」をテーマに講演した。日本のキャラクター文化を代表する「KAWAII」を手がかりに、キャラクターが支持を集める理由や、その魅力が長期的な市場価値へとつながる仕組みを解説した。

また、タイの審査員Natthapong Rattanachoksirikul(Too)氏と、中国の審査員・金城氏からのビデオメッセージも上映された。両氏は応募を予定するクリエイターへ期待を寄せ、それぞれの専門分野や文化的背景から、審査で重視する創作の方向性を紹介した。
異なる国・地域の審査員が参加することで、同じ作品も、多様な美意識と産業の視点から評価される機会を得られる。

OMAKE賞を通じて、デザインから商品へ
商品化も、説明会で取り上げられた重要なテーマの一つだった。審査員のフランク・ヨコヤマ氏は、OMAKE賞とキャラクターの商品開発について講演。開発側の立場から、オリジナルキャラクターを商品へと展開する際に検討すべき造形、展開の幅、使用場面、市場との適合性などを紹介した。

一枚の作品を完成させることは、IPにとっての終着点ではない。玩具や雑貨などの実物に置き換えたとき、どのように魅力を伝えられるか。商品開発の視点は、クリエイターが自らのキャラクターを見直す手がかりにもなる。

過去の受賞者が語る、応募と創作の経験
これまで2回大会に参加し、いずれも受賞した深圳巻雲デザインコンサルティング有限公司主宰の鄭雲氏は、オンラインで登壇。自身のキャラクター制作と応募、受賞後の活動を通じて得た経験を共有した。

鄭氏は、コンテストへの参加は結果を得るためだけのものではないと説明した。専門家の審査や産業側の視点に触れることで、自らの作品を改めて捉え直し、キャラクターへの理解を深める機会にもなるという。
説明会では、応募や作品準備に関する質疑応答も行われた。創作、審査、ビジネス、商品化という複数の視点を共有することで、参加者は作品の次の展開を考えるための具体的な手がかりを得た。

第4回大会が目指す、オリジナルIPの持続的な発展
ビジュアルを土台に、設定と物語を充実させる
本大会では、オリジナルキャラクターやIPイラストレーションを募集するとともに、キャラクターの性格、物語、世界観にも注目する。なぜその姿をしているのか、どのような環境で暮らしているのか、他のキャラクターとどう関わるのか。こうした設定が、見た目の魅力に加え、そのキャラクターならではの個性と生命力を生み出す。
作品評価から、キャラクター産業との接点へ
将来性のあるキャラクターは、玩具、アニメ、マンガ、ゲーム、ブランドとのコラボレーション、観光・文化関連企画など、さまざまな分野へ展開できる。本大会は、作品の評価に加え、クリエイターが産業側の考え方を知る機会を設け、今後の開発や協業の可能性につなげることを目指している。
文化的な個性を、多様な国際的視点へ届ける
日本、中国、タイなど、異なる国・地域の審査員や業界関係者が参加し、キャラクターの表現や物語、感情の伝え方を多角的に捉える。国際交流の目的は作品の文化的な特色を薄めることではなく、独自の個性を持つキャラクターが、より多くの地域で理解され、受け入れられる機会を広げることにある。
コンテスト終了後も、次の展開につなげる
大会は、一度の審査結果だけでなく、作品のその後にも目を向けている。作品の公開や発信、展示、業界交流を通じて、継続的な発展につながる機会を提供する。11月20日(金)から23日(月)には、受賞・入選作品を東京で展示する予定で、クリエイターが業界や来場者の反応に触れる場となる。

応募締切まであと8日 あなたのキャラクターを、次の舞台へ
応募締切は2026年10月20日(火)。完成した作品がまだ未提出のクリエイターや、設定、物語、世界観を仕上げているデザイナーにとって、いよいよ応募の最終段階となった。
本大会は、経験を積んだクリエイターに加え、成長途上の若手デザイナーも歓迎している。すでに体系的なIPとして展開している作品も、一つの個性的なキャラクターから始まる作品も、独創性と明確な創作表現を備えていれば、応募の対象となる。詳しい参加条件は公式サイトの募集要項で確認できる。

作品の完成は、オリジナルIPの出発点にすぎない。公開の場で作品を届け、専門家の評価を受け、国際的な交流に触れることが、その後の展開につながる。本大会は、作品を見てもらうだけでなく、クリエイター自身が作品の次の可能性を見つける場を目指している。
第4回アジアIPデザインコンテスト 応募情報
- 大会名:ASIA IP CONTEST in TOKYO 2026
- 募集期間:2026年8月1日(土)~10月20日(火)
- 賞金総額:100万円
- 東京会場展示:2026年11月20日(金)~23日(月)
- 公式サイト・応募:https://ipcon-acg.com/
- 応募・大会に関するお問い合わせ:[email protected]
- WeChat ID:asiaipcontest(ASIA IP CONTEST大会アシスタント)
応募方法や提出資料などの詳細は公式サイトをご確認ください。WeChatでのお問い合わせは、上記IDから大会アシスタントを追加できます。



