中国発『ロード・オブ・ミステリーズ』、上海に期間限定店 10月11日まで

上海の期間限定店に並ぶロード・オブ・ミステリーズのキャラクターパネルとレンガ調の装飾
写真提供:Yoren/PR TIMES掲載資料

上海・五角場合生匯で中国発作品『ロード・オブ・ミステリーズ』の期間限定店を開催。会場写真とともに、原作小説やアニメの背景、日中のIP事業、営業時間を紹介します。

中国のオンライン小説を原点とする『ロード・オブ・ミステリーズ(Lord of Mysteries)』の期間限定店が、上海の商業施設「五角場 合生匯(Hopson One)」で開かれている。Yorenが9月25日に発表したもので、会期は10月11日まで。物語の舞台を店舗空間に取り入れる企画を通じて、中国発コンテンツと小売ビジネスの結びつきを紹介する。

上海の期間限定店に並ぶ『ロード・オブ・ミステリーズ』のキャラクターパネルとレンガ調の装飾
作品の登場人物を配置した会場。写真提供:Yoren/PR TIMES掲載資料

作品の都市をテーマに、約300の商品を展開

企画名は「ベークランド淘金記」。作品に登場する都市ベークランドを題材に、会場限定約110SKUを含む約300SKUを販売する計画だ。SKUは商品の種類や仕様を区別する管理単位。アクリルスタンドやバッジのほか、携帯ミラー、ハンドタオルなど生活の中で使える品も予定されている。

写真では、レンガ調の壁や窓を背景に、衣装姿のキャラクターパネルが並ぶ。商品を選ぶだけでなく、作品の登場人物や街の雰囲気に触れられるようにした空間だ。

蒸気機関と神秘が交わる長編小説

作品を知らない読者に向けて、その背景も紹介したい。正規配信サイトWebNovelの原作紹介によると、作者はCuttlefish That Loves Diving。英語版は完結作品として掲載され、全1,432章の構成となっている。短いエピソードで終わる作品ではなく、主人公の探索を長く追っていくファンタジーだ。

物語の入口は、周明瑞がクライン・モレッティとして異世界で目覚める場面。そこは蒸気機関や飛行船などの機械文明が発達する一方、魔薬、占い、タロットカード、封印された品々も存在する世界である。工業化の時代を思わせる風景と超自然的な謎が、同じ社会の中に置かれている。

主人公は教会などの勢力と関わりながら、新たな能力と未知の危険に向き合う。こうした設定を知ると、会場の洋風建築や衣装の意匠も、単なる装飾ではなく、物語への入口として見ることができる。

小説からアニメへ、言語を越える接点

本作は映像化もされている。Crunchyrollの公式作品ページでは、アクション、ファンタジー、超自然を扱うアニメとして紹介されている。第1期には「The Fool」から「Light」までの各話が掲載され、1話あたりおおむね30分前後の構成だ。

同ページには中国語に加え、英語、フランス語、ドイツ語などの音声や、複数言語の字幕が案内されている。原作を文章で読む入口に加えて、音や映像を通じて作品を知る入口が用意されていることが分かる。視聴可能な地域や言語はサービスの案内で確認してください。

日中のコンテンツを支える、店舗とデジタルの連携

運営に関わるYorenは、オンラインと実店舗を組み合わせた中国市場向けの事業支援を行っている。同社の事業紹介には、EC運営、SNSマーケティング、データ分析、会員向けの施策設計が並ぶ。購買行動などを踏まえて、会員との連絡方法や再購入につながる施策を考え、効果を検証する仕組みだ。

また、IP・エンターテインメント事業の説明では、中国ローソンと共同で、WeChat上の商品販売プラットフォーム「IP购」を開発・運営した経験を挙げている。日中のIP権利者との協業に加え、イベントの告知、予約、当日の受付などをつなぐ仕組みも扱う。

IPは、ここでは作品やキャラクターなどの知的財産を指す。ファンがSNSで作品を知り、商品やイベントに触れ、その後も情報を受け取るまでには、制作以外の運営も必要になる。上海の店舗企画は、こうしたコンテンツと販売・会員運営の接点を見る一例といえる。

同社は上海でトレーディングカードショップ「Yocard」も運営し、初心者向けの遊び方の案内や大会運営の検証に取り組むとしている。自ら店舗を持ち、ファンがどのように集まり、参加を続けるのかを確かめることも、事業の特徴となっている。

会場は地下2階、10月11日まで

会場は五角場 合生匯の地下2階アトリウム。9月24日のプレオープンを経て、一般営業は9月25日~10月11日、現地時間10時~22時と案内されている。営業時間はモールに準ずる。来場前には、商品在庫や入場方法を含め、主催者・施設の最新案内を確認してください。

出典:Yoren発表(PR TIMES、2026年9月25日)。作品・事業の背景は本文中の公式資料を参照。

多元ニュース編集部/2026年10月3日

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