天津出身チェン・ジャン・ホン、京都で描いた新作約70点 東京・大阪で11月から個展

チェン・ジャン・ホン(陳江洪)
チェン・ジャン・ホン。写真提供:ギャルリーためなが(PR TIMES掲載資料)

中国・天津出身でパリを拠点に活動するチェン・ジャン・ホン。京都滞在で制作した新作約70点を東京と大阪で紹介する個展が11月に始まる。

チェン・ジャン・ホン(陳江洪)
チェン・ジャン・ホン。写真提供:ギャルリーためなが(PR TIMES掲載資料)

中国・天津出身で、現在はパリを拠点に活動する画家チェン・ジャン・ホン(陳江洪)の個展が、11月からギャルリーためながの東京店と大阪店で開かれる。2022年以来4年ぶり、日本国内では7度目となる個展で、2025年夏と2026年春に京都へ滞在して制作した新作約70点を紹介する。開催を発表したのは株式会社ギャルリーためながで、10月12日に概要を公表した。

中国で学んだ水墨と、フランスで深めた油彩。その両方を使う画家が日本の古都で何を見つめ、どんな表現へとつなげたのか。日中欧を行き来する経歴と、京都での制作時間を手がかりに見る展覧会となる。

京都で二度、それぞれ約2カ月の制作

今回の新作は、夏と春という異なる季節の京都で生まれた。滞在期間はそれぞれ約2カ月。主催画廊は、寺院や庭園、歴史ある芸術に囲まれる生活が、日本文化との出会いに加え、日本に受け継がれてきた古代中国の文化や美意識を再び考える機会になったと説明している。

その説明の中心にあるのは、古典の形をそのまま写すことよりも、過去の思想や感覚を現在の個人的な経験に結び付ける制作だ。中国で育ち、フランスで活動を続ける画家が、日本で自らのルーツを見直す。京都滞在は、そうした複数の文化の接点として位置付けられている。

新作約70点という数字は、東京と大阪で開く今回の展覧会全体についての案内である。各会場の展示作品は異なり、東京店では「釈条」(150×150センチ)、大阪店では「閃条」(130×162センチ)が展示予定作として紹介されている。

天津から北京、そしてパリへ

チェンは1963年、天津に生まれた。北京の中央美術学院で中国伝統の水墨画を学び、1987年にパリへ移住。エコール・デ・ボザールで油彩画を学んだ。その後は抽象表現へと制作を進め、墨と油彩を使う独自の画法を築いてきた。

画廊が紹介する作品の特徴は、力のある線と、ぼかしや飛沫による色の広がりの組み合わせにある。筆の動きが残る部分と、輪郭が柔らかく溶ける部分が同じ画面に置かれる。水墨と油彩を学んだ経歴は、使う素材だけでなく、線や色をどう組み合わせるかという表現にもつながっている。

長く描いてきた主題の一つが、花鳥画にも連なる蓮だ。一方、近年は風景や日常から得たイメージも取り入れ、抽象性を高めているという。会場では、題名やモチーフとともに、線の方向、色の重なり、絵の大きさにも目を向けると、作品を比較する手がかりになる。

作品は米インディアナ州のスナイト美術館や、カタール・ドーハのマトハフ・アラブ近代美術館にも収蔵されている。パリ、東京、上海などのホテルや建物を飾る作品もあり、画廊の展示空間以外へも活動が広がっている。

東京は南青山、大阪はホテル内の画廊で

東京展は11月14日(土)から12月6日(日)まで。会場は港区南青山6丁目5-39のギャルリーためなが東京店で、開廊時間は月~土曜が11~19時、日曜・祝日が11~17時。会期中は無休で、初日の11月14日には16~18時に作家来廊レセプションを予定している。

大阪展は11月21日(土)から12月13日(日)まで。大阪市中央区城見1-4-1、ホテルニューオータニ大阪1階の大阪店で開く。時間は10~19時で、こちらも会期中無休。作家来廊レセプションは11月21日16~18時を予定する。

東京と大阪は会期が重なるものの、開幕日と最終日がそれぞれ1週間ずれている。東京店は曜日によって閉廊時刻も異なるため、夕方に立ち寄る場合は注意が必要だ。レセプションへの参加条件や最新の開催案内は、来場前に画廊へ確認してください。

銀座から移転した東京店で見る新作

ギャルリーためながは1969年に銀座で創業した。印象派から現代美術までを扱い、1971年にパリと大阪、2021年には京都にも画廊を開いた。東京店は2025年9月に銀座から南青山の骨董通りへ移転し、画廊によると展示空間は従来の3倍になった。

今回の東京展も銀座ではなく、この南青山の会場で開催される。中国で水墨を学び、パリで油彩に出会い、京都で新作を描いた画家の歩みを、日本の二つの都市でたどる機会となる。問い合わせはギャルリーためなが、電話03-3573-5368。

出典:ギャルリーためながの発表(PR TIMES、2026年10月12日)。開催情報は画廊公式サイトをご確認ください。

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