漆絵でパンダを表現した中日芸術交流展が10月9日、東京の日中友好会館で開幕した。福建省沈紹安漆芸博物館と日中友好会館が共催し、中国の漆芸家による13点を展示する。会期は11月18日まで。
「漆彩和鳴―漆絵パンダ中日芸術交流展」は、中国伝統の漆芸と、平和・友好の象徴とされるパンダを組み合わせた展覧会。福建省沈紹安漆芸博物館による「東方大漆」海外巡回展の一環で、漆絵パンダをテーマとする展示としては海外初開催となる。展示作品は中国の老・中・若手世代の漆芸家が制作した13点。福州の脱胎漆器は国家級無形文化遺産に指定されており、伝統技法を基盤にした現代漆芸の表現を紹介する。
日中の漆芸関係者が開幕式に出席
開幕式には、福建省沈紹安漆芸博物館創設者の林正佳氏、日中友好会館会長の宮本雄二氏、同理事長の小川正史氏、同中国代表理事の黄星原氏、日本芸術院会員で東京芸術大学名誉教授の三田村有純氏らが出席。外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課の地域調整官、吉田智久美氏も祝辞を述べた。
宮本氏は、漆芸を東アジアの伝統文化を代表する芸術の一つと位置付け、日中両国が漆文化の発展過程で影響を与え合ってきたと述べた。パンダを通じて中国文化への理解を深め、政治・経済環境が変化しても両国民の交流を継続することへの期待を示した。










林氏は、福州の脱胎漆器を日中の芸術交流を伝える文化資産として紹介。漆芸の伝統を守りながら新たな表現を探り、今回の展示を学術対話や技術交流につなげたいと語った。三田村氏は出展作の完成度と個性を評価し、中国の芸術家との交流が新たな友好の機会になることに期待を寄せた。吉田氏は、展覧会に加えて茶芸や音楽会などの関連企画を通じ、日本の人々が中国文化に触れる機会が広がることを願うと述べた。
共同制作作品を日中友好会館に寄贈
開幕式では、福建省沈紹安漆芸博物館から日中友好会館へ、パンダを題材にした漆芸の円盤作品が寄贈された。日中双方の芸術家8人が即興で共同制作した作品で、会館が永久収蔵する。主催者は、共同制作を通じた技法や発想の交流を示すものとしている。
全日本華僑華人社団連合会会長の張書明氏、中国文化センター主任の蘇涛氏も祝意を表した。式典では関係者によるテープカットが行われ、参加者は展示作品を鑑賞した。
本展は、福建省沈紹安漆芸博物館が中国伝統漆芸の現代的な展開と海外発信を目指して企画したもの。展示に加え、芸術家同士の共同制作、作品寄贈、学術交流などを通じて、日中の伝統工芸分野における交流を促す。
会期:2026年10月9日~11月18日
会場:日中友好会館(東京)
主催:福建省沈紹安漆芸博物館、日中友好会館
出典:ご提供資料(WeChat記事)



